山形新聞に掲載されました

全国に10人 上級グリーフケア士を2名が取得2022年9月11日

山形新聞の掲載内容より

グリーフケアに注力 山形のジョイン

冠婚葬祭業ジョイン(山形市、武田良和社長)が、大切な人を失った悲しみに暮れる人を支える「グリーフケア」に力を入れている。業界団体認定のグリーフケア士資格は社員44人が取得。鈴木愛さん(48)と金沢恵美さん(42)は全国に10人しかいない上級グリーフケア士資格を取った。遺族を身近で支える葬儀会社社員には「傾聴」が重要なスキルだ。

死別の悲しみ支えるスキル

 2人は今年4月に上級グリーフケア士資格を得た。2020年夏から社内研修も実施し、知識やスキルを社員に伝えている。

 鈴木さんは母の弟が亡くなった際、母に掛ける言葉がなく「知識があれば母は心健やかな時を過ごせた」とグリーフケアに興味を持ち、会社の指名を受けた。金沢さんはブライダル担当だが、希望して研修に参加。9年前に生後5カ月の娘を亡くし、悲しみを抱えながら「立ち直らなきゃ」と思い、苦しい時期があった。同じ経験を持つ人と語って癒やされた経験があり、本格的に学びたいと考えた。

 悲しい時に思いを吐き出せる人が身近にいないのが社会的な課題といい、グリーフケア士はその役割を担う。同じ境遇でも状況は一人一人違い、金沢さんは「安易な共感は不快感を与えるだけ。話を丁寧に聴き、思いを受け止めることが欠かせない」と語る。鈴木さんは「愛する人を亡くしたら誰もが悲しい。無理に『元気になる』と思う必要はない」と話し、知識があれば接遇方法も変わるという。遺族と接する葬儀スタッフが知識を深めることは社員の心のケアにもなる。

 サービスの質向上につながり、同社は資格取得を進める計画。武田社長は「人間関係が希薄になったが葬儀は故人を思い、功績を振り返る機会。グリーフケアを提供し、死と向き合う環境を整えたい」と話した。

グリーフケア士 グリーフは「深い悲しみ、悲嘆」などの意味。上智大グリーフケア研究所の監修の下、全日本冠婚葬祭互助協会と冠婚葬祭文化振興財団が2021年6月にグリーフケア士資格認定制度を創設した。試験は18歳以上を対象に指定教材から出題され、7割以上の正答で合格する。資格取得者は8月25日時点で全国に729人。業界を先導し、育成役を担う上級グリーフケア士はより高度な研修を受け、専門的な知識とスキルを持つ。

2022年9月7日 山形新聞記事掲載内容より

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